FUJIFILM対応の無料のRAW現像ソフト
今回試したFUJIFILMのRAWに対応している現像ソフトは以下の3本です。
・FUJIFILM X RAW STUDIO(1.7.0)
・RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX
・Capture One 12(Capture One Express Fujifilm 12)
自分の場合、今現在でX-T1、X-T20、X-A5の3台をニーズに合わせて使い分けて使っています。(X-T1はだいぶガタが着てる感じはしていますが。。)
FUJIFILM X RAW STUDIOだけは、手持ちの3機種のうち対応しているのがX-T20のみなので、X-T20のRAW現像で試してみました。
FUJIFILM X RAW STUDIOはカメラ本体の機能を使用してRAW現像していくので、USBでカメラと接続して使用する必要があります。
Capture OneのインストールバージョンのうちExpress FUJIFILMを選択してインストールすれば無料でCapture Oneを使用できます。
全機能のうち一部のみに制約されているようですが、良く使うような機能は概ね使えます。
デフォルトRAW現像で比較(犬と草原)
とりあえず、何も設定せずに、デフォルトのまま読み込ませて、そのまま現像しています。
■原画 カメラ(X-T20)で撮って出しのJPEG写真です。
■FUJIFILM X RAW STUDIO
色合い的にはカメラのjpegと大差ないような感じで、さすがカメラ本体のProcessorを使って現像かかってるので、そうなのかな?という感じです。
■Capture One 12
これも良く似てますね。ほとんど違いが判りません。
■RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX
これだけ明らかに色味が違いますね。緑が少し黄色味かかってるような感じがします。
デフォルトRAW現像で比較(料理)
■原画 カメラ(X-T20)で撮って出しのJPEG写真です。
■FUJIFILM X RAW STUDIO
色合い的にはカメラのjpegと大差ないような感じです。
■Capture One 12
カメラ(X-T20)で撮って出しのJPEG写真に比べると、シャドー部が暗くなっている感じです。肉自体はあまり変わらないように思います。
まーただ個人的にはこれも、純正とこっちとどっちが好きかと言われると微妙で、これもありかなと思いました。
■RAW FILE CONVERTER EX 3.0 powered by SILKYPIX
お肉、葉っぱ共に彩度がないと言うか輝きがなくなった感じがします。
デフォルトのまま現像することも少ないと思いますが、単純に比較した結果だと以下な感じかと思います。
X RAW STUDIO = Capture One 12 > RAW FILE CONVERTER
無料RAW現像ソフトの使い勝手について
使用しているPCは、以下のようなスペックのパソコンです。このパソコン使っての操作感やRAW現像についてです。
・CPU:Corei7-4722HQ(PassMarkのベンチマーク:8052)
・メモリ:8G(DDR3)
・グラフィック:Intel HD Graphics 4600
RAW現像速度は以下の順です。X W STUDIOがカメラのProcessorを使ってるだけあってRAW現像は早いです。
Capture One も RAW FILE CONVERTER も RAW現像自体は早くないです。
X RAW STUDIO > Capture One 12 > RAW FILE CONVERTER
現像パラメータの設定時の動作等ですが、Capture Oneは概ねAdobe Lightroom使ってる時と、それほど変わらない感じで使えます。
X RAW STUDIOは、GUIの作りが通常のRAW現像ソフトと違って、カメラの設定をしているような感じです。なので純粋にRAW現像に使うとすると物足りないし使い難いです。
RAW FILE CONVERTER (SILKYPIX)は、かなり重たいので、自分のPCのスペックでは操作が厳しい感じです。
どこに焦点あてるかにもよりますが、自分の個人的な意見と自分のPC環境では以下なCapture One 12感じです。
Capture One 12 >= X RAW STUDIO >> RAW FILE CONVERTER
未だにAdobe Lightroom6を主力で使ってますが、X-A5のRAWが扱えないので、その時はCapture One 12を使おうかなと思ってます。